マイクロソフトから2020年に発売予定の新フライトシミュレーター、通称「Flight Simulator 2020」。
今回は5月28日に公開されたビデオ、フィーチャーディスカバリーシリーズエピソード8「IFR」を基に、MSFS2020での計器飛行と管制について日本語でおさらいしていきます。
今回のフィーチャーディスカバリーシリーズエピソード8「IFR」では
- ナビゲーションデータ
- フライトプラン
- 計器&ATC
の3つに分けて紹介されています。
NAVIGATION DATA(ナビゲーションデータ)
NAVBLUEとともに開発されたナビゲーションデータベース
エアバスのフライトオペレーションソフトウェアの開発会社であるNAVBLUE社とパートナーシップを結んでナビゲーションデータベースを構成しているようです。
具体的に以下のデータが現実世界と同様に28日ごとに更新されるとのこと。
- ウェイポイント
- VOR
- NDB
- 周波数
- ローカライザー
- 空域
- アプローチ
- SID/STAR
FLIGHT PLANNING(フライトプラン)
MSFS2020では前作のFSX同様地球上のあらゆる場所から飛び立つことができるようです。
- 空中
- アクティブな滑走路上
- ゲート、駐機場
フライトプランの作成
出発地と目的地を選択すると、フライトプランニング機能にアクセスできるようになります。
フライトプランはユーザーの好みに合わせ以下から選択できる模様です。このあたりも前作に似ていますね。
- GPSによる目的地までの直行ルート
- VOR-VOR
- IFR低高度/IFR高高度
また、画像のようにウェイポイントの追加/削除することでルートを手動で編集することも可能になっています。
ルートでの巡航高度も提示されています。(手動による編集も可能)
その他にも距離や速度、所要推定時間も確認できます。
SID/STAR等を用いた実在ルートでの発着
前作には無かった機能として、SID(標準計器出発方式)やSTAR(標準計器到着方式)のほか、ILS、VOR、RNAVによるアプローチも使用することができます。
SIDやSTARはATCによるサポートも受けることができます。
フライトプランは作成したものを読み込むほか、コクピットで作成したり編集することもできます。
CDUやMCDUを備えた旅客機は、実機同様にここで様々なデータを入力したり確認することができます。
フライトシステムとATC
ATC
今作でもATCが利用可能な模様です。
AI(副操縦士)にお任せすることもできる
MSFS2020では飛行機の操縦をAIに委任できる機能が追加されます。
映像によると
- チェックリストアシスト
- ATC
- 操縦
を任せることができるようです。
離着陸など忙しい時にはかなり助けられそうなシステムですね。
前作でのアプローチではILSやSTARは利用できませんでした。
今作ではこれらはもちろんスピードも指示されていることがわかります。より現実と同様のアプローチができるようになりそうです。
なお、着陸許可なしで滑走路に着陸した場合、AI機は離着陸を中断してユーザーが離れるのを待つ挙動となるとのことです。
MSFS2020ではゲートからゲートまで実際の旅客機のオペレーションをそのまま体験することができそうです。