どうも!Yukio(@Yukio_model)です。
ガンプラなどのスナップキットを除くほぼ全てのプラモデルを作る上で必須となるパーツ同士の接着。
プラモデル用品売り場に行くと様々な接着剤が販売されていてどれを使えば良いか迷ってしまいますよね。
接着剤にも得意な箇所、不得意な箇所が存在します。今回はプラモデル製作に使う接着剤の種類を知ることでその特徴とどんなパーツに使えば良いのか紹介していきます!
溶剤系接着剤
プラスチックの接着でもっとも基本的な接着剤となるのはこの溶剤系接着剤。
溶剤系にも樹脂入り系と流し込み系の2種類があり、使いどころが異なるので詳しく見てみましょう。
樹脂入り溶剤系
タミヤの角びんや六角びんに代表されるベーシックな接着材。
溶剤に樹脂成分が溶けているため粘度が高い。溶剤がプラスチックを溶かしこの樹脂成分と結合、溶剤分が揮発すると樹脂が残りプラを接合する仕組み。
溶剤の匂いが苦手な方にはオレンジの香りのリモネンセメントもありますよっ。
樹脂入り溶剤系の特徴
- プラを溶かす溶剤に樹脂が含まれた接着剤
- 溶剤が揮発して含まれる樹脂がプラ同士をつなぐ
- 乾燥後に樹脂成分が残る
- 粘度が高い
流し込み系
樹脂成分を含まない溶剤のみの接着剤。個人的にプラモデルを作るうえで一番使用頻度が高い接着剤。
合わせておいたパーツどうしのすき間に毛細管現象を利用して流し込み、溶けたプラを圧着することで接着する。樹脂成分ではなくプラどうしが直接結合するので強度が高い。
こちらは乾燥速度の速い速乾タイプ。塗装後のパーツを接着する場合など、通常の流し込み接着剤が使えない場面にも速乾タイプであれば使用できる。
流し込み系の特徴
- 樹脂を含まない溶剤成分のみからなる接着剤
- 溶剤がプラを溶かすことで直接結合する
- 粘度が低く乾燥は早い
- プラ同士が直接結合するため高強度
瞬間接着剤
溶剤系接着剤が溶剤成分の揮発によって接着するのに対して、瞬間接着剤は化学反応によって硬化しパーツを接着する。
詳しい解説は化学書に譲るとして、瞬間接着剤に含まれる化学物質が水分と反応することで硬化、接合するという仕組み。
通常のプラ用接着剤が使えないような金属でできたエッチングパーツや真鍮線、レジンパーツなどを固定するのに使ったり、合わせ目に流し込んだりすることで合わせ目消しにも使える。
こちらは粘度が高めのゼリー状瞬着とよばれるもの。
流れないので多少であれば盛ることも可能。
このほかタミヤからはプッシュ式の速硬化タイプや高強度タイプ、硬化後の切削性に優れたイージーサンディングなど様々な瞬着が発売されています。
こちらは接着よりもパテとしての役割が大きいガイアノーツの瞬間カラーパテ。
詳しくはパテの項で紹介するが、黒い樹脂が含まれていて視認性が高く切削性も高い。
瞬間接着剤の特徴
- 接着剤の成分が空気中の水分と化学反応することで硬化する
- 金属パーツの接着が可能
- 引っ張り強度は高いが横方向にズレるような力に弱い
- 一度接着に失敗すると削り落とさないと強度が低くなる上に見た目も悪くなる
- 高粘度タイプなら盛ることでパテのように使うこともできる
瞬着には硬化スプレーを使おう!
瞬間接着剤をもっと使いやすくするために瞬着硬化スプレーを併用しましょう。
空気中の水分のみで反応させる場合に比べて、硬化までの時間を短縮し白化させにくいというメリットがあります。
そのほかの接着剤
飛行機のキャノピーやカーモデルのライトなどクリアパーツの接着にはこのセメダイン ハイグレード模型用がおすすめ。
塗りすぎると固まらなくなるため薄く伸ばしてあげよう。固着までやや時間がかかるが綺麗に仕上がる。
こちらも透明度が高くクリアパーツの接着におすすめなコニシボンドのGクリヤー。
貼り合わせるものそれぞれに塗ってしばらく置いた後接着する。
裏技的な使い方だがはみ出したところをエナメル溶剤で拭くとモールドを生かしたままふき取ることができるので、覚えておくといつか使えるかも・・・
こちらもエアモデルのキャノピーなどに使うことが多いセメダインBBX。
こちらの特徴は弾力性のある粘着剤であるため、貼った後で剥がすことができるところ。
完成後にキャノピーを開閉させたい場合などに使える。
まとめ
というわけで模型作りに使う接着剤を簡単に並べてみました。記事にするにあたっていろんな接着剤を調べてみましたがたっくさんありすぎて途中で諦めました(笑)
ただ、各社ともどんな接着剤でも多少の性能の違いはあれど基本的には使いやすいものばかりなので、我々ユーザーが適材適所の使い分けをすることで綺麗かつ強固に接着したいですね。
それでは!