みなさまこんにちは!
今回から製作するのは先日発売となったモデルグラフィックス2019年3月号の企画「マガジンキット」シリーズの最新作、アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」より『1/72隼一型(キリエ機)』です!
何かと話題のこのキットですがエアモデル界に一石を投じることができるのか?
それではアニメやキットの紹介も交えつつ製作いってみましょう!
目次
『荒野のコトブキ飛行隊』とは?
「ガールズ&パンツァー」などで知られる水島努さんが監督、音響監督を務める2019年1月より放送が始まったテレビアニメです。
今回製作する隼一型のほか、零戦二一型、同三二型、紫電、飛燕などが登場します。実機考証もたっぷり行われていて、第1話のエンジン始動シーンや各動翼の動きなどはかなり見ものです。カウルフラップやら始動用クラッチを動かすアニメなんてなかなかないと思います(笑)
また各地でエアショーを行っている「ウイスキーパパ曲技飛行チーム」の内海氏が特殊飛行アドバイザーとして協力していて、飛行シーンもリアリティいっぱいです。
キット紹介
ここからはモデルグラフィクスのマガジンキット第5弾「1/72 隼一型(キリエ機)」を紹介していきます。今回で第5弾となるこのマガジンキット、第1弾は2007年の零戦五二型だったのでもう干支が一周してしまいましたね。
さてさて今回のMG誌の価格は3780円(税込)。通常のMG誌(2月号)は802円ですのでおよそ4倍強のお値段です。 「新次元のレシプロ戦闘機のプラモデル」といえるキットなのか見ていきましょう!
雑誌の裏に厚さ3センチほどの箱がついています。こちらは裏面で仕様諸元が載っています。
オモテ面はこのように。これあと5機でるんですかね?w
ぱぱっと開封してみました。あれ?これだけ?
胴体が前後分割だったり後輪が一体成型だったり早くもいつものプラモデルと違うような・・・これがマガジンキット故のコストカットなのか進化の結果なのか。ただし確実に作りやすくはなっていることが予想できます。
リベットがたくさん!
うわさに聞いていた通り、機体全面にリベットが打たれています・・・!
これ手打ちするの大変なんですよね。1/72でここまでやってくれるキットってたしかに見たことない。
窓枠が別パーツ化!
窓枠も別パーツ!これで面倒なキャノピ―のマスキングから解放される・・・?ありがたい!
キャノピ―のクリアパーツもパーティングラインもなく良好です。
いざ製作!
まずは接着が必要でその後の合わせ目処理が必要なパーツを組んでおきます。流し込みを使ったところは3日は乾燥させたいのでここだけは!というところだけぱぱっと作ります。
翼の接着
誌面の作例に倣ってまずは翼から!
ゲートカット、ゲート跡をデザインナイフで落としたあと乗せてみました。パーツの合いも非常に良く、なるべく翼面に合わせ目が出ないように分割されています。ただし画像のようにフラップの部分に合わせ目が来ていてスジ彫りとの差が出てしまいそうなので、フラップのスジはもう少し掘り下げた方が自然になると思います。
流し込み接着剤で接着します。翼面のモールドをなるべく活かせるように目立たない裏側や、モールドの無い部分を始点に流していくと良いと思います。
今回使ったのはMr.セメントのブラック。流し込んだ部分がわかりやすくなるのでオススメです!
垂直尾翼・サイドカウルも接着
同様に垂直尾翼、サイドカウルも接着。こちらも目立たない位置から流します。
ここで接着剤が固まって合わせ目消しができるようになるまでしばらく待ちます。
Mr.セメントSPBは速乾なのでタミヤの流し込みに比べて乾燥は早いですがそれでも一晩は置いた方が良いと思います。
100均のタッパーに入れて保管します。
今回はここまで。
パーツ分割による組み立てやすさやモールドの細かさで確かに新しい時代の到来を予感させるキットですね!
通常販売のキットでもこのレベルのキットがたくさん出てきたら楽しいな~と思いますがやっぱりコスト的な問題で難しいんでしょうね(~_~;)
ぶっちゃけ、同じクオリティのキットをフツーに売っても今時の初回出荷数は今回の1/20以下ですよ。しかもソコにはパッケイラストのギャラやその版下代、解説書を書くのに調べ物をするスタッフの日数(=人件費)、そして成形代と同じくらいコストのかかるそれらの印刷費。原価も流動費も高いたかーいw
— 五式犬=(有)ファインモールド公式 (@goshikiken) January 27, 2019
決して模型が売れなくなったわけではないと私は考えていますが、昔のように一つのキットで大きな利益を短期間に生み出すことはできなくなったのは間違いないと思います。
ともかく、どんな形であれ素晴らしいキットを作ってくれたファインモールドさんありがとう!
つづく。